DTM・作曲

プロのDTMスキル習得への「3つの要素」

プロのDTMスキル習得への「3つの要素」

はじめまして。
DTM-Online音楽教室・講師の高岡です。

あなたはDTM教室を探しているか、DTM関連の検索をしてこの記事にたどり着いています。
きっと音楽制作やDTMに大きな興味があって「短期間でプロ並みのスキルを身に付けたい」と思っているでしょう。

本教室のブログでは、DTMや音楽制作の習得に大切なポイントを紹介しています。

  • DTMや音楽制作がどんな要素で構成されているのか?
  • どんな事に注意をしなければいけないのか?

いきなりDAWソフトを触り始めるのではなく、上記のような基本的なルールから、説明します。

音楽ができるまで

音楽制作は大きく分けて「作曲・アレンジ・エンジニアリング」の3つの要素で構成されています。
専門用語が多く難しく感じがちですが、馴染みのあるものに置き換えて考えてみましょう。

作曲

作曲とは「何を表現したいのか」を決める作業。いわゆる「ネタ探し」
興味がある題材、人から注目をあつめるネタをさがして、曲の原型を作ります。

音楽は中心となるサビから作る方法がオススメ。
サビがダメなのに無駄に飾っても嘘っぽくなるだけです。
逆にサビがビシッと決まると、他のセクションのイメージの組み立ては難しくありません。

作曲のスタイルはアーティストによって様々。
譜面に向かい合う人、楽器を演奏してイメージを膨らませる、トラックメイキングをしながら、他のアーティストの曲をリサーチして、など。
音楽理論がわかる、楽器の演奏(特にキーボード)が上手い、DTMのスキルやトラックメイクのスキルがある人は非常に有利です。

アレンジング

作曲が「人」だとすれば、アレンジは「服装」。
容姿が整っている人、おしゃれな人、声や立ち振る舞いに色気がある、など、人の魅力にも様々な形がありますね。

DTMで主に行われるのがこの「アレンジ」という作業。
ギターがかっこいい曲、ピアノが切ない曲、オーケストラが、シンセがとアレンジには種類があります。
簡潔に表現すると「主役となる音を決めて、雰囲気を壊さないように音を重ねていく」事。

アレンジは過去の作品のオマージュを組み合わせつつ仕上げていく作業になるので、「経験値」がクオリティーに露骨に表れます。
勉強した分だけ上手になるので、センスに関係なく結果を出しやすいです。

アレンジを学ぶには、DTMよりも「聴いて分析する」作業が重要。
たくさんの良質な作品を普段から聴いて「どこがカッコいいのか?」に意識をおいてください。
そして、自分の作品をアレンジするとき、アイデアが浮かんでくるよう訓練しましょう。
イメージさえ湧くようになれば、技術はあとからついてくるので大丈夫です。

DTMにおいて、作曲とアレンジングは並行して行われる事が多いです。
ボーカル作品でも、ギターのフレーズから、ピアノのバッキングパターンから、などアレンジの工程から作曲がスタートしても良いでしょう。

エンジニアリング

最後に「ミックスダウン・マスタリング」の二つの工程があります。
ミックスダウンでは、作った各トラックの音色や配置、音量バランス、響き方などを調整します。
マスタリングは、販売規格に準じた音圧に音量を上げることが目的ですが、近年ではマスタリング特有の音声処理も用いられ、作品を仕上げる一つの工程と考えられています。

ミックスダウンではアレンジ以上に「耳の経験値」がものをいいます。
作曲やアレンジがフォーカスされがちですが、個人的にはエンジニアリングのスキルが全体のクオリティーの50%を占めると考えています。

この3つの作業には相関関係があり、バランスやデザイン感覚が重要になります。
音は多ければ煩雑になり、少なければ繊細な響きを表現します。
良質なミックスではそれぞれの音が明瞭に鳴るため、適当な打ち込みをしていると即座にバレてしまうので、エンジニアリングのレベルが上がるほど、アレンジの質が高くなければいけない、ということになります。

できることの修練度を上げ、できないことを足していく

DTMではツールの複雑さ故、ソフトのマニュアルをいたずらに読み込んだり、不要に優良なソフトを買い足してしまいがち。
悪い方法ではありませんが「作りたいものがあってツールがある」創作の構造においては、表現したいものが不明瞭なままセオリーを学んでも、ありきたりな作品しかできません。

  • こんな音楽が作ってみたい
  • この音ってどうなってるんだろう?自分で作ってみたい

こういった興味からDTMや音楽制作と関わっていくことが大切です。
やりたいことをみつけて、技術的な問題があるとき、あなたはネットで調べたり、ツイッターで回答を求めたり、もちろん私のDTM教室で指導を求める選択肢があります。

ピアノしか弾けない人ならば、ピアノだけで曲を作ってみてください。
リズムを入れてみたいと思ったなら、プロの曲を参考にしてドラムやベースの打ち込みを試してください。
シンセサイザーのサウンドが欲しくなったら、といった具合です。

興味に準じて新しいことを学んでいくことで、あなたはそれがなぜ必要なのかをふまえて使い、工程や音の理由を理解します。
不要に難しい要素を使う必要はありません。

「理解していることで作品を組み立て、興味を足していく」
DTMや音楽制作において、単純でもっとも大切な考え方です。

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